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2009年 12月 02日

09.10.穴窯焼成作品(2)

 今日は、暖かい日和でした。 一昨日より、年末の大掃除として、窓ガラス拭きを行っています。 室内の引き違いのガラス扉、玄関扉、各窓等々約40枚程度ありますが、少しづつ,少しづつ行っています。 ついでに網戸も取りはずして洗っています。 こういう時に助かるのは、今年作った雨水桶です。 雨水は400ℓ常に確保していますので、幾ら使っても大丈夫です。 この2~3日は薪ストーブもお休み。

 
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 この花器は、2度焼を行いました。 前回は少し灰の乗りが悪かったので、もう一度窯入れしてみましたら、良い具合にビードロが流れ、良い景色が現れました。 「伊賀の七度焼」と言うように、「古伊賀」も2~3回焼成したようですが、本当に良い作品は、一回の焼成で、ビードロがたっぷりそして生地はあっさりと言うのが、一番良いのでしょうが、それにはもっと焼成日数と薪が必要です。 「伊賀のバカ焼」とも言われるのは、この辺から来ているのかも知れません。

 
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 これは、タタラで作った鉢に手をつけて、予め釉薬を施して、窯の奥に入れました。
 薪窯(特に穴窯)では、焼締(無釉)の作品を全て窯詰めすると、奥は温度が低くて、灰が中々溶けてくれません。
 私は、奥には釉薬物か2度焼物を入れるようにしています。 そうしないと歩留まりが物凄く悪くなりますので止むを得ません。 しかし、釉薬物も溶けた釉薬の上に灰が降りかかり、電気・ガス窯での焼成とは違い、微妙に変化した釉薬の色あいに出てきます。 釉薬は、堅木の灰(薪ストーブの灰)と丸柱で採れる石川長石を混ぜたものです。 この作品は、東京の姉から頼まれた物で、予備も含めて2枚焼き上げたのですが、思いの他出来栄えが良かったものですから、ペアの作品として販売することとしました。 
by goshinan | 2009-12-02 22:28 | 穴窯(薪窯)の焼成