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2009年 12月 08日

09.10.穴窯焼成作品(3)

 今朝も薄氷が張っています。 晴れて暖かければ山に入って薪作り、寒くて雨が降れば薪ストーブの前で仮眠の日々が続いています。
 薪ストーブの灰が溜まり始めたので、釉薬材料を作り始めました。
 まず、 ①灰を大きなバケツに入れて水を加えます。 ②灰と炭をフルイに通します(結構炭が多い)。 ③何度も何度も水を加えてフルイも通します。④粒子が均一になれば、今度はアク抜きです。 ⑤上水を捨てて水を加え続けます。 ⑥ヌメリが無くなれば、最後に細かいフルイを通して乾燥させてやっと出来上がりです。
 結構面倒な仕事でしょ? バケツ一杯の灰が完了時には1/5位に減っています。
 この手順を毎日行っても、約1ヶ月程度を要します。 
 こうして良質の灰を確保出来ても、釉薬の調合がもっと大変なのです。 
 焼成温度も各人それぞれ違い、最適な調合値をテストピースを焼成して探し出します。
 これも、何度も何度も行い続けます。 ですから、大部分の陶芸家は、市販の釉薬を使うことになる訳です。 

 
09.10.穴窯焼成作品(3)_f0201562_19291963.jpg


 この作品は火前の側面を10㎝嵩上げした下に入れました。 灰がこびり付いています。 花器として使うと良いでしょう? 花はサザンカです。 器にミニ剣山を入れて活けてみました。 

 
09.10.穴窯焼成作品(3)_f0201562_19344722.jpg


 この手付き花器は、当初『灰皿』として作ってみたのですが、玄関先の花入れとして使えるかな?と思って、方向転換させました。 手付きをもう少し太くした方が安心なのですが、華奢な形状の方が使われる方に、大事に扱ってくれるかもしれません。
 陶磁器は、雑に扱うと直ぐに割れます。 想いを込めて扱って戴ければ、それなりに愛着も生まれてきます。
by goshinan | 2009-12-08 20:06 | 穴窯(薪窯)の焼成