カテゴリ:日々の作陶( 9 )

2010年 08月 31日

信楽陶芸の森~レクチャー&ワークショップ~に参加

 信楽陶芸の森では、内外の有望なアーティストに、施設を開放しています。 8月29日(日)に台湾からお見えの現代陶芸家「張 清淵(チャン チュンユン)氏」のレクチャー&ワークショップが開催されました。
 張先生は、台湾で国立台南芸術学院の副教授であり、本日は台湾の難しい歴史観と学生達の作品を交えて、台湾での「現代陶芸事情」を興味深く聞かせて戴きました。
 レクチャーを終えて、作陶室で現在先生が制作中の作品を前にして、作品の作り方等も教えて戴きました。
 (後ろ向きの黄色のTシャツの方が張先生です。)

 
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 芸術全般に「現代」と称する分野が、世界中で目覚ましく発展しつつありますが、陶芸のご本家である台湾・中国でも、「現代陶芸」の分野が急激に伸張しているとのことです。 
 芸術は、伝統を継承することも重要ではありますが、伝統を超えて「その時代を反映する自己表現の場」として、自らの芸術性を探求することも重要なことであると再認識させられました。 張先生の作品は、オブジェ,陶壁の作品が多いようですが、 日本でも「走泥社」というグループが「前衛陶芸」をめざして、数々の作品を発表しておりましたが、国内では中々難しいようですね。 日本には、「危機」の実感が無いのかも・・・・・・。

 
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 これは小さな作品ですが、作陶室には2m余りの作品がありました。
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by goshinan | 2010-08-31 23:56 | 日々の作陶

2010年 01月 02日

元旦は雪もよう・・・・・

 皆様 明けましておめでとうございます 今年も よろしくお願いいたします
 元旦早々雪模様。 細かい雪と、時おり吹く突風により、雪舞いの今年が始まりました
 天気が良ければ、明日から薪割りを始める予定です。
 4月には一番小さい穴窯の焼成を計画しています。
 松の割り木は勿体ないので、スギ,ヒノキ,雑木そして山本林業で貰った木端を使って焚き上げる予定ですが、少しは良い松割り木も使わねば温度が上がりません。 今回のMAXの温度は1,280℃位で、約3日間位で焚き上げる予定です。
 大部分が、焼き直しになりますので、気を張らず、ゆっくり焚き上げる予定です。
 今年の作陶デザインは銅鐸をモチーフにした花器を制作する予定ですが、まだ構想中であり、4月の窯詰にはどうも間に合いそうにもありません。

 
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 この作品は一輪差しとして作ってみました。 昨年の12月からいろいろ試行していますが、中々イメージが纏まりません。 何とかして、上品な一輪差しを考えているのですが・・・・・。

 
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 これも一連の作品です。 上の作品はシンプルに真ん中に口を持ってきて、3㎝位の高台を付けました。
 下の作品は、削った部分と磨いた部分に変化を出そうと考えましたが、焼き上がりの雰囲気がが予測できないので、色々試行して見ようと考えています。 この作品は、4月の窯詰めに入れようと考えています。  
 夜、テレビ見ながら,また音楽を聴きながら、小さなスケッチブックをいつも手元に置いて、ヒントがチラついたら直ぐ書き留めるようにしているのですが、中々良いアイディアが浮かびません。
 私は、数をこなすよりも、一個一個に息を吹き込み、生命が宿るような作品を作りたいと、日々思って、作陶に励んでいます。
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by goshinan | 2010-01-02 13:27 | 日々の作陶

2009年 12月 26日

希少本を入手!

 先日、オークションで川崎克氏の『伊賀及信楽』を入手しました。 この本は大正15年に発行されましたが、関東大震災で原稿,写真が焼失するなど困難の末に発行されました。
 川崎克氏は、衆議院議員であり、伊賀上野城の再興に尽力され、伊賀焼に対する造詣も深く、百五銀行の創業者である川喜田久太夫(半泥子)と瀬戸の陶芸家加藤唐九郎らと共に、古伊賀の発掘も行っています。
 古伊賀は、安土桃山時代に筒井藩が古田織部の協力を得て作陶され、一世を風靡しました。 しかし、その期間は短く、藤堂藩の時代には一気に衰退して終いました。
 大正15年に発行されたこの本は、皆さん一体幾らだったと思いますか? 定価弐拾5圓ですよ! 印刷部数も少なく、カラー写真をふんだんに使用したあの時代の物凄い豪華本です。 入手した本は勿論復刻版ですが、それでも1988年に再刊され、比売品の為、復刻版でも希少価値があります。
 
 
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 古伊賀は、盛隆期間が短いために、伝承された諸技術も、窯跡も、陶片も未だ発掘されておらず、槇山で焼かれたのか?丸柱で焼かれたのか?伊賀上野城内で焼かれたのか? 全く不明です。 この為、伝承書籍も極めて少なく、この本と谷本光生氏の本くらいがかろうじて発行されているのみです。
 粘土も白土山で採取したことは記録に残っていますが、白土山の何処から採取していたのかも不明です。  伊賀地方は常に戦乱期の渦中にあったことは、歴史が証明していますが、考古学,郷土学そして史跡の発掘等の意識は極めて低く、これも排他的な地域性が起因しているのかもしれません。
 皆さん! 古い物は全て歴史を感じませんか? 大正,昭和期の比較的新しい物も、近代化の波に飲み込まれてどんどん衰退して行ってます。 伝承すること自体が、私達の使命であり、その努力の積み重ねが歴史を作って行くものだと、私は常々感じています。 古い物を捨てずに愛着を持って大事にしましょうね!
 
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by goshinan | 2009-12-26 13:02 | 日々の作陶

2009年 12月 04日

ギャラリーをほんの少し模様替え!!

 本日は、午前中、山に入って薪ストーブ用と穴窯用の薪を伐採しました。 ほんの一時間半ほどの作業です。 決して無理をせず、これから、少しづつ作業を続けていきます。
 山に入ると、森林浴を浴びるのか、とっても気持ちが和やかになります。
 この山の頂上には、愛宕神社(火の神様です)があり、昔は、相撲大会や出店も出るなど、縁日には賑わいもあったように聞いていますが、最近は訪れる人も無くヒッソリとしています。 
 でも、在所では、大事な大事な氏神様です。 
 過日の台風で、倒木が参道を塞いでしまって、当番組皆で伐採しようということになりましたが、参道付近一帯は当家の所有林の為、一昨日、私がチェーンソーを持って全て伐採して来ました(そういう訳で出合いは中止になりましたが)。 山に入って、枯葉を踏みしめる音が、何とも心地よい響きを奏でてくれます。
来年2月までは、山仕事が続きます(3月に入ると木々の根っ子から水が上がり始め、腐りやすくなる為です)。
 
 
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 語心庵ギャラリーを、少し模様替えしてみました。 皆さん解りますか? そうです。 木枠を壁面に取り付けて、湯のみとぐいのみを置いて見ました。 この木枠は私が作りました。 ギャラリーのアクセントになっていると思っているのですが、皆さん如何でしょうか?

 
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 ついでに、玄関にも木枠を取り付けて、お茶碗を置いて見ました。真ん中はブロンズ像で『希み』との題がついています。 今年一番の展示物であった興福寺の阿修羅にも似た雰囲気を持っており、私はとっても気に入っている作品です。 興福寺の阿修羅は良いですね。 いかにも人間的で・・・・。 あれで仏様?
 人間として、可能な限り、この世の全ての物事に、『希み』を持って、接して行きたいと常々考えています。
 豊かな自然も、人が創造した文化財・史跡も、我々自身が維持継承することこそが、重要な責務です。 古いものには、全てそれなりの重みが備わっています。
 大事にしなくっちゃ!
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by goshinan | 2009-12-04 15:11 | 日々の作陶

2009年 09月 10日

大壺を制作しました

 秋の穴窯焼成用に大壺を2個制作しました。
 大きさは、右側が35㎝,左側が28㎝程度です。 制作日数は2個同時進行で、3日間で出来上がります。
 今回の焼成は、日数6日間(136H)で10月20日(火)から焼成の予定です。 詳細は、後日UPします。
 窯に入れる作品数は約250個程度です。 もちろん、湯のみ,皿のような小物から徳利,花器さらには今回作った大物まで種々色んな形状の作品を用意しなければなりません。

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 穴窯は火口が前の一ヶ所だけの原始的な窯です。 窯内の温度分布が不均一であり、また、前から見て、作品の正面にしか炎が当らず、裏側には全く炎が当たりません。
 ですから、炎の当たり方によってコントラストがハッキリする訳です。 所謂、炎の遮蔽物を作品の前に置くことにより、変化が生まれてくるのです。 ですから、ぐい飲み,湯のみ等の遮蔽物に利用する作品が多く必要になるのです。 同じ形状の作品をたくさん作り、一列に窯詰めして焼成しますと、何の変化も無い作品が出て来て、全く面白みがありません。 
 窯詰め時に高低,幅による変化を付けますと、炎が窯内で乱舞して、思いもかけない変化が作品に表れます。 これを「窯変」と言って珍重されます。 
 窯焚きは、この「窯変」を求めて温度,雰囲気(酸化,還元)を薪の投入によりコントロールするのです。
 薪も沢山投入すれば温度が上昇する訳ではありません。 一回の薪の量を減らし、間隔を縮めて投入した方が温度は上がって行きます。 窯内の熾きの量を如何にコントロールするかが、最も重要になります。
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by goshinan | 2009-09-10 19:15 | 日々の作陶

2009年 09月 07日

語心庵陶房に来訪者あり

 9月6日(日)当陶房に兵庫県伊丹市より2名の来訪者がありました。 語心庵のHPをご覧になって、興味が湧いたようです。 
 事前に連絡しましたら、お二人とも初心者とのことです。 しかし、これから趣味として長く付き合って行きたいとのことでした。 
 当陶房では、陶芸教室では保有が難しい「薪窯」の利用を主体に考えていましたので、陶芸を趣味として長年取り組んでこられた方々が、当然お越しになるものと思い、陶芸のカリキュラムがありません。
 何分、遠方からの来訪であり、頻繁に御越し頂けないと思い、先ずは、タタラの皿を数枚と手びねりでお茶碗を作って貰うことにしました。

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 丸柱には、三重県の窯業試験所分室があり、各種の量産設備が整っており、「タタラ」もタタラ成型機により、mm単位で簡単に成型できます。 しかも料金が安く、50円/Hで借りることが出来ます。
 早速、大きい皿と細長い皿のタタラを事前に作って置きました。 
 タタラは私が作った型を利用して成型しました。 手びねりのお茶碗は、700gの粘土をお渡しして、手ロクロに置いて、粘土を引き上げるようにして作って貰いました。 いわゆる楽茶碗の作り方です。
 この製法は、両手を器の内外に手を添えることにより、粘土が拡がることを防止でき、また粘土を出来る限り引き上げることにより、均一な厚さにもなります。そして、中からコテを当てると拡げることも出来ます。

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 皆さん、如何でしょうか? 初心者の作品とは思えない出来栄えでしょ? 半日でそれぞれ4個の作品が出来上がりました。  お茶碗の高台けずりは、時間を置かねばなりませんので、私がけずることにしました。
 近くにお住まいの方であれば、高台けずりも行って戴くのですが、止むを得ません。
 陶芸は、勿論粘土で作る楽しみがあるのですが、やっぱり重要なのはデザインと色ですね。 初心者の方には、繰り返しこの話をして、出来る限り創造力を高めて下さい、と言っています。
 世界に一個しか無い形状(デザイン)に、貴方が一番好きな色あいの釉薬を見つけて、焼成しましょう!  
 そうすれば、焼き上がった作品に対する「喜び」が何倍にも膨らんで行きますよ!
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by goshinan | 2009-09-07 18:08 | 日々の作陶

2009年 06月 24日

デザイン的にはどちらがお好みですか?

久しぶりの作陶。 課題無し。 気の向くまま・・・と、言ってもタタラ作りです。 タタラ板を型紙で形どって、縁を立ち上げ、足を付けて、ハイ出来上がりです。 しかし、張り合わせなので、剥離しやすく、注意して作らないと失敗します。 まあ…素人芸ですので、5個に1個は乾燥時に剥離します。 歩留まりはとっても悪いのですが、正に、手作りという雰囲気が出ますので、私の好きな作り方です。

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粘土は、もちろん伊賀産であり、きめの細かい蛙目系の粘土です。 緋色は、少し鮮やかな赤い呈色になります。 私は、食器作りに向いているように思います。 ロクロで作っても伸びが良く、薄作りが可能です。難点は、肌理が細かい為に、底切れがし易いようです。

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同じ形状に手を付けてみました。手もなかなか難しく、太くても,細くても、しっくりとは行きません。
自然界の動植物は何故にこのようにバランスが良いのでしょうか? ダーウィンの進化論で解明できるのでしょうか? 長い年月を経て完成された形状は、一分の隙も無く完璧なデザインです。神の為せる技ですね。 神さんはえらい! さすがです!
私も、その0.1%でも良いですから、ヤヲヨロズの神からあやかりたいものです。 でも、生まれて以来、云十年、信仰心は全く無しの人生を送り続けていますので、たぶん無理でしょう・・・。
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by goshinan | 2009-06-24 17:20 | 日々の作陶

2009年 05月 25日

今年の花器のデザイン

作陶もたまには行っています。私は、スタンダードな作品も勿論作りますが、花器については、今年はこのよなデザインにしようと、基本的な形状を定め、その応用で色んな作品を作っています。
因みに昨年のデザインは箱型の花入れでした。今年は『流線形』の箱型の花入れにしました。

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まだ、半乾燥の段階ですが、上下左右全て流線形になっています。高10㎝横35㎝奥12㎝位でしょうか。
今回は表面を磨き上げましたが、珪長石の多い素地を使っているので、どうしても小さい傷穴が空いてしまいます。

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このような形状の作品は、すでに4個作りましたが、あと6個程度作り、今秋10月の穴窯焼成に間に合わせようと思っています。

私のデザインは、テレビを見ながら,本を読みながら,ボケッと昼寝をしながら,と考えますが、基本的には『現代の生活空間にあうデザイン』を心がけています。
来年のデザインは『銅鐸』の応用です。滋賀県には、銅鐸の発掘品が多くあり、先日東近江市の友人が、図書館から数冊借り出してくれましたので、これから昼寝をしながらじっくりと考えます。
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by goshinan | 2009-05-25 08:44 | 日々の作陶

2009年 05月 15日

語心庵便り開設しました

こんにちは 語心庵です。

初めての投稿です。これからよろしくお付き合いください。

この2~3日は本当に肌寒く、伊賀では、朝晩はまだ暖房器具が離せません。
先日、知人からの呼び出しがあり、滋賀県東近江市(旧八日市市)まで行って来ました。

要件は、『松の原木』があるとのことです。私にとってはとってもとっても貴重品です。(地元で購入すると1,000円/束します)


結果は、ご厚意に甘えて無料で戴くことに致しました。(感謝!交渉は大変でしたが・・・) ただし、片道1時間を要し、しかも軽四トラックが途中までしか入れない所です。

一回の搬出に割木30束相当分です。タダより安いものは無いですが重労働です。

私の薪窯での一回分の焼成は、約250束の薪を消費しますので、何往復すれば良いやら・・全く大変です。

私の作陶の労働配分は、薪作り(50),作陶(30),粘土探し(20)釉薬原料探し(10)ぐらいでしょうか。

薪作りは極めて重要な作業です。薪も、太割,中割,細割に区分して作り、さらには雑木(樫,楢,欅などの堅木),松喰いのボロ木等々を用意します。


ここで、最大限に能力を発揮するのが「薪割り機」です。もちろんエンジンで作動します。

地元から譲って貰った15年前の中古品ですが、節が有ろうと無かろうと関係なく立派に動いております。


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by goshinan | 2009-05-15 09:22 | 日々の作陶